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休養と投薬治療

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医療機関で処方される薬

うつ病は日本人の13人に1人が生涯1度はかかる病気と言われていますが、不調を感じても治療を受けないケースが多く、また自分では気づいていない人もたくさんいます。病気を無視して無理を続けていると、ますます症状が重くなる恐れがあるので、できるだけ早めに精神科や心療内科を受診することをお勧めします。ただし原因や症状は人によって異なり、治療法も単一ではありません。いったん治っても再発することがあるので、じっくりと治療に取り組むことが大切です。うつ病と診断されたら、まず考えるべきことは十分な休養です。うつ病にかかる人は責任感が強く、仕事などでプレッシャーを受けやすい性格と考えられます。「自分が休むと他人に迷惑をかけてしまう」と考えて、調子が悪くても仕事を続けていると、いつまでも症状が改善しません。病気にかかったとき長期の休暇を取ることは、決して悪いことではないと割り切る必要があります。病気休業中は収入を得られませんが、雇用保険や健康保険でカバーすることができます。ただし新型うつ病と呼ばれる症状であれば、逆に適度のストレスをかけたほうが良い場合もあります。判断は専門の医師に任せましょう。休養と並行して、精神科や心療内科では投薬治療も行われます。人間の脳内ではセロトニンやノルアドレナリンといった微量の物質が、怒りや悲しみなどの感情をコントロールしていると考えられます。これらの物質のバランスが崩れたとき、うつ病の症状が現れます。抗うつ薬は脳内物質の分泌量を調節して、気分を安定させる働きを持っています。どの物質に働きかけるかによって、いろいろな種類の薬があり、効果や副作用にも違いがあります。その人の症状に適していなければ、薬を変えて治療を続ける場合もあります。結果が出るまでには時間がかかり、また薬をやめるときも徐々に減らしていく必要があります。抗うつ薬の他に、不安や不眠などの症状を一時的に改善するため、抗不安薬や睡眠薬が処方されることもあります。うつ病の治療には心理療法も行われており、その代表的なものに認知行動療法があります。これは会話や行動を通じて、物の見方や考え方を変えていく方法で、専門のカウンセラーにより行われます。マイナス思考をプラス思考に変化させることで、うつ病にかかりにくい性格を作ることができます。本人に性格を変えたいという願望があれば、より大きな効果を期待できるでしょう。医療機関で治療を受ければ、保険も適用されます。